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私は悲しみを抱えたような状態の心に悩まされ、「カウンセリングを受けよう」と思い立ち、インターネットで先生のHPを見つけ予約をお願いしました。
不思議な事に、予約を決めた時から心にこびりついていたような「悲しみ」が消え、心が軽くなったのです。
先生もおっしゃっていましたが、この時からもうすでに交流が始まっていたのだと思います。
セッション始めのカウンセリングでお茶を頂きながら、しばらく先生と言葉を交わしただけで、すっかり心は晴れ晴れとすっきりしました。
その後、前世治療を受けました。
始めに浮かんだイメージは、海の中から光が入る水面を見上げている場面です。
動悸がし、緊張感に包まれていました。
場面が変わり、赤毛の少女になりました。
名前はエミリー。年は12歳。
豊かな土地、一面の小麦畑に青い空。オランダのように思えました。
小麦畑の傍に、白い小さな作業小屋のような物が立っていて、そこで家族と暮らしていました。
父(現世での義父)、母(現世での義姉)、兄(現世での義兄)、小さな妹(現世での姪)、それから馬(現世での父)とアヒル(現世での友人)も一緒に暮らしていました。
貧しく、毎日小麦のパンだけの食事で、たまに出るシチューの様な物がご馳走の日々でしたが、家族で囲む食卓がエミリーにとっての幸せでした。
その時のエミリーは「お金なんかいらない。家族とこうしていられれば良い」と幸福感を感じていました。
23歳になったエミリーは、お屋敷の薄暗く寒い部屋に一人で寂しくうつむいていました。
大きなステンドグラスの窓がありますが、ステンドグラスの為に明るい光が存分に差し込まず、窓を開けて外の景色を眺めることもままなりません。
お屋敷は夫(現世での男友達)の物。エミリーは実家の家族に財産の豊かさを与えるために、お金持ちの夫と愛の無い結婚をしていました。
世話をしてくれる“ばあや”のような立場の人(現世での叔母)がいましたが、心を開くことはありませんでした。
寂しい時期でしたが、周りには沢山の小鳥(現世でも出会い、飼って一緒に暮らしている小鳥達)がいて、その小鳥達がエミリーの寂しさを慰めてくれていました。
30代に入り、エミリーは物書きを始めます。相変わらず夫とは会話もありません。
暗い部屋の中で、山ほどの原稿用紙に一心不乱に物語を書いています。その頃は、自分をモデルにした寂しい女性が主人公の話を書いていました。
次にエミリーが沢山の本に囲まれている姿が見えました。その本は「自分が読んだ」物ではなく「自分が書いた」物という感覚があります。
「書いた作品は誰かに見てもらわなければ何の意味もない」と、公に向けた発表の場が無い事を悲しんでいます。
町で本の編纂のような仕事をしている年下の男の人(現世の夫)がエミリーの住む屋敷に出入りしていて、それがきっかけで、エミリーの書いた物を見ることになります。
その人は、エミリーの書いた原稿を沢山持って帰り、真剣に読み、「これをどうやって皆に読んで貰おうか」と、寝る間も惜しんで考え、取り組んでくれました。
その後、彼はエミリーの作品を本の形にし、(その町には書店というような物が無かったようなので)八百屋さんの軒先のような感じの場所で町の人々に声をかけ、売り広めてくれました。
それらの本を読む若い女の人、子供達、またおばあちゃんが孫に読み聞かせている姿が見えました。
夫は本を作る事に反対はしませんでした。収入になるという事、それとエミリーに関心が無かったので、周囲から放っとかれるという形で反対をされなかったのだと思います。
52歳のエミリーは、物語に絵を付け、今で言う絵本のような物を書いています。
題名は「騎士とお姫様」と見えました。
穏やかな物語を書いて、人々を和ませたいと思っていました。
その頃、母が亡くなり(父も亡くなっていました)、それがきっかけで兄妹と再会します。
再開した兄妹はとても豊かで幸せそうです。
エミリーが資産家に嫁いだ事で、実家にお金が渡り、兄と妹は良い縁談に恵まれたのでした。
先生に「兄妹はその事に気付いていますか?」と問われましたが、エミリーは「知っていると思うけど、気付いていてもいなくても、どちらでもいい。兄妹の幸せそうな姿を見られてとても幸せ」だと感じていました。
72歳、ベッドの中で眠るエミリーが見えました。臨終の時です。
傍らには、すまなそうな顔の夫。
その夫に向かい、声にならない声で「もういいの(すまなそうな顔をしないでという意味で)」と言い、
またエミリーの本を世に広めてくれた男の人は泣き崩れてしまい、ベッドから顔が見えませんが彼にも「もういいのよ(貴方が私にしてくれた事は十分過ぎるほどだから、という意味で)」と言い、
そして見送る為にエミリーの本を読んでくれた町の人が沢山集まっているのが見えました(その中に、以前の職場の同僚が見えました)。
先生には告げませんでしたが、エミリーは彼等に「もういいのよ。はやくお家に帰って、皆さんの日常をいつものように過ごして下さい」と言っていました。
エミリーはとても幸せでした。
「だれが迎えに来ましたか?」という先生の問いに、
光の中に、巻き毛の長身に大きな羽と、身長と同じ長さのある十字架を持った天使が見えました。(これがガブリエルのような感じがしました)
私に「ガブリエルも来てるよ」と語りかけ、手を引いた天使は「ウリエル」だと感じました。
そのまま天に昇ったエミリーは小さな羽根を持った小さな女の子の姿になり、雲の上からエミリーとして過ごした時の小麦畑と作業小屋を懐かしんで眺めていました。
町の方にはエミリーの本を夢中で読みふける綺麗な女性(現世での親友)、エミリーの本で始めて「本」という物に触れたふくよかな女性(現世での幼馴染)が見えました。
エミリーからのメッセージは、
「一人だと思っても、本当は色々な形の魂達に囲まれていて、決して孤独なんかではない」
「家族の幸せを願って起こす行動はいつも正しい」
でした。
そして、天使に戻ったエミリー(私?)からのメッセージは、
「あなた(現世の私自身)を許してあげて!」でした。
(現世の私はいつも、自分を責めている傾向があったので、きっとこんなメッセージを伝えてきたのだろうと思います。)
このメッセージを告げた時のその小さな天使は、エミリーの死の時迎えに来た二人の天使が両側に立つ扉の中に、すでに片足を踏み入れ、振り向いてあふれんばかりの笑顔でした。
その笑顔からは、底抜けの力強さと、強い自信が感じられました。
片足を踏み入れている扉の向こうには、青空が広がっていました。
カウンセリングを受け、イライラしたり落ち込むような感情が無くなり、心が素直な状態に戻った事が感じられます。
夫からの愛情や支えも素直に感じられ、身の回りの事象も素直に自分に入ってくる感じです。
イライラや憂鬱、不安感が消えました。
自分に自信を持って生きていた頃へ、でもマイナスな面を体験した分、あの時よりきっともっと味わいを増して戻ったように思えます。
子供達(小鳥、猫、亀を飼ってます)に対しても変わりました。
大事な子を亡くしてから愛情に一歩引いてしまうような接し方をしていて(そんな自分が嫌だったのですが)、それについても私からの愛情をフィルターを通すことなく伝える事が出来ています。
天使について、あまり知識が無かったので調べてみたのですが、ウリエルさんはなんかおっかない様な役目を担ってる方だったのですね。
始めに見えた巻き毛の天使は、光の中に大きな羽根が4枚見えました。
でも、死の時に誰かが手を引きに来てくれるというのが、こんなにうれしい事だとは思いませんでした。
先生はきっと何気なくおっしゃったと思いますが、
「ありのままが一番ステキ」という一言が心を暖めます。
私はいつも「自分に正直に生きてる人ってステキだな」と思っていたので、先生の一言で「自分もそうなれるかも」と思えるようになったのです。
本当に有難うございました。
カウンセリング後、夫にまず「いいことが沢山あったよ」と告げたのですが、
その一言に夫は「良かった!」と涙ぐんで喜んでくれました。
またいつか必ずお伺いしたいと思います。
次からは、「もっと自分の知らない事を知りたい、気付きたい」という欲求に動かされてだと思いますが。
ハイヤーセルフというものについて、更に先生に教えていただきたいとも感じています。
だから、その為に必ずお伺いする事になりそうです。
長編の記録を一気に読ませていただきました。
そしてご主人の優しい愛が かなさんを大きく包みこんでいる様子がこちらまで伝わって、心が温かく幸せな気持ちになりました。
文面には かなさんの愛が溢れていて、エミリーのしぐさや周りの様子までが、ありありとよみがえってきます。
エミリーが かなさんに沢山のプレゼントをくれましたね。彼女は光の中から かなさんが今まで思っていた事を叶えるために、応援してくれる事でしょう。
この体験記から多くの事を受け取ってくださる方々の笑顔が浮かんできます。
素晴らしい記録をありがとうございました。
またお会いできる時を楽しみにしています。
(れもん)
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