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先生の手から光が入ると同時に私は遠い過去へと飛んだ。
辺りは暗く、圧迫されるような狭さを感じた。
直感で、これは死んでいるんだと思った。
そして、この結果の前の出来事にさかのぼる事にした。
私の名はフローラ。
国名は分からないが、北の寒い地域に住んでいる。
年齢は17歳。
今、両親を看病している。
この時私の住んでいる町に伝染病が流行っていた。
治療法も見付からず、人々は血を吐いて死んでいった。
一緒に住んでいた妹・祖父母・おじ・おばもすでに伝染病で亡くなっている。
私も同じ病にかかっていたが、両親の看病を続けていた。
本当は辛くて苦しかった。
19歳の時、母が亡くなった。
父は母より前に亡くなり、私はひとりぼっちになってしまった。
愛する家族を全て失い、私は生きていたいという強い気持が薄れていっているのを感じた。
近所の人たちも、次々に亡くなっていった。
24歳の時、私は大量の血を吐き、孤独なまま死んでしまった。
私は、自分が死んだ事に気付いていなかった。もしかしたら、信じたくなかったのかもしれない。
光に帰った私は健康的な姿になっていて、迎えに来てくれた家族と再会した。
みんな私に「ごめんね」と言っていた。
この人生を選んだのは、自分は病気にならずに家族や町の人たちを救うためだった。
この、自分ではなく、他の人の為に尽力したいという思いは、今の私にも影響がきていた。
フローラはずっとその影響を通して、私に訴え続けていた。
こうやって気付けて、本当に嬉しくて、良かった。
フローラを光に帰したら、ハートがとても暖かくなった。
体全体に暖かさを感じ、以前よりも足元がしっかりし、何事にも恐れず肩の力を抜いた自分に出会えた。
本来の自分に、また一歩近付いたようだ。
(前世)62個前の大切な私に感謝。
前世において愛する家族や周りの人々を伝染病で亡くしたその時、IMさんは、自分でどうにもできない事もあるのだということや、愛する人を失った時の空虚さについて学びました。
フローラだった当時の家族は、今世もIMさんの大切な家族として健康な姿で出会っています。
再び出会えた喜びと、お互いに助け合って進もうと思ったIMさん。フローラを光に送ったとき、私自身もハートが熱く熱くなるのを感じました。体中が温かい愛で満たされました。
フローラは光の中からIMさんを見守り続けています。
(れもん)
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