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15歳の自分がカブト虫の幼虫を15匹ほど取っている。堆肥の臭いがしている。すぐ隣の川で泳いだ後なので水泳のパンツ姿だ。
冷麦を食べに家へ帰った。家は平屋で4つ大きな部屋があり、離れにも3つ部屋がある。周りには特に何もない。そこには初めて3歳の時に一人で来た。自分が来る前はおじいちゃんが住んでいたが、来た時にはおじいちゃんはいなかった。ここへ来る際に道に迷い、5歳の女の子にここまで連れてきてもらった。
身内にはおばあちゃん、弟がいるが一緒には住んでいない。両親は離れた国にいて、父親は何をしているのかわからなかった。
7歳の自分が黒板に三角形を書いて教室の友達に説明している。しかし友達の姿は見えず、一人で話をしている。
三角形からまるが出てきて、それが蝶々になるのだった。
13歳の自分、相変わらずパンツ姿で特に何もしていない。
その後25歳(?)、65歳(?)を思い出したが、特に何もしていない自分しか見えなかった。
92歳(?)で初めて畑から取れた野菜を食べ、175歳(?)でお茶を飲み、735歳では何もせず、米と同化していたような気がする。
次に28歳(?)を思い出した。15歳当時より身体が倍の大きさになっており、約13mの身長だった。これらを体験した場所は日本ではなく、島が空中に浮いていた。その島は月の光が常に降り注いでいて、月の近くにいるような気がした。
突然怒りが出てきて、それを表すために次の場所に出た。1200年代だった。
火山の中へ月の光に導かれてやってきた。身体には何も身につけず裸だ。火山の周りには着物を着たたくさんの人達がいた。
火山の中で石炭を火の中に入れて爆発するのを待っていたが、結局爆発しなかった。火山の周辺にいた人達の顔しか見えなかったが、皆笑っていた。「爆発するより笑いの方がいいなあ」という感覚があった。
次に空中に浮いた島で、何もせず神社の中で過す89歳の自分がいた。相変わらず裸だ。顔はひげが伸びてしわくちゃだが、身体は若いままであった。周りの人達には自分の姿が見えないのだろうが、隠れていたような気がする。
とにかく “人と接するな” という感覚が強かった。
<なぜ何もしていないの? 人間として現在生まれてきた意味は・・・?>
何もするな、人に埋もれて生きろ、山の中でただ生きているだけ、という人生を経験するためだ。何もするな。
<でも今は結婚して現在の生活があるよ。それでも何もしない生活をするの?>
ううん、よく分からない。でも・・・違う違う。「本当はその為に生まれてきたのではないぞ」という声と「何もしなくていいんだ、このままずっと寝ていてもいいなあ」という声とが戦っている。すごく疲れた。
大きな長細い花びらが8枚ある花の、中心に向ってすべって落ち、真っ暗な中にいる自分。何もせずフワフワ浮いている。そしてその花は空中に浮いていた。
次に出て来たのは、7色のストライプの地球を蹴って遊んでいる大きな自分だ。周りには50ぐらいの色々な色をしたボールがあり、地球を蹴って他のボールに当てて遊んでいる。
次の自分は地球の中心にいた。そして自分が7色の個性を作って地球から出てきた。
その個性は笑う事、ドキドキする事、何も感じない事、その他は思い浮かばなかった。
次に動物の背中に乗って空中を飛び回っている自分だ。動物が大きいのか自分が小さいのかわからないが、その動物はラッキー(今世で飼っている猫)だ。
普段は一人で空中に浮かんでいるが、大移動が必要な時あるいはラッキーがそばに来たときに、その背中に乗り大移動をしていた。
その空間には他にオーロラの帯があり、その中に抱っこをされて浮かぶ事もできた。他に真っ暗な空間もあり、その中には米粒ぐらいの大きさのものが3つ浮かんでいる。一つは自分、もう一つはラッキー。残りはわからない。
突然その空間がガラス玉の中に入り、そのガラス玉をポケットに入れた自分が、6年生から高校3年生まで過した家の自分の部屋に入ってきた。そしてピアノを弾いている。年齢は15歳。その年に特に思い出に残る経験は思い当たらなかった。
先に進むと卵から少し成長した自分がぬるいお湯の中でプカプカ浮いて、上にはオーロラの綺麗な帯が見えていた。とても気持ちが良かった。それは母親の子宮の中のようだ。
なぜこの両親を選んで生まれようとしているのか?
母親からは「人は怖くないんだよ、何も怖くないんだよ」と学ぶために。
父親からはカラを破る事を学ぶために。
でもカラを破れない自分がいる。
もしカラを破ったら、母親の声が届かない遠くへ行ってしまう自分がいて、それを悲しむ母親がいるからだ。
でもなぜ父親を選んだのか?
カラを破るためだ。
<母親の悲しむ姿を見たくない気持ちは誰の気持ち?>
自分の本心を見よう。縄で縛られた本心があるが、縄を解くとそこには何もない。もう一つ縛られた本心がいた。解くとやはり何もない。
こんな事を5回ほど繰り返したあと、本当は自分の気持ちは自分で縛っている事に気付かされる。
しかしまだカラを破れない。
よく考えると、カラを破ると母親から離れて行く自分がいて、母親が悲しむのではなく、自分が母親から離れられないから、カラを破れない事に気付く。
そう思ったら母親も父親もカラの外に飛び出し、はるかかなたに行ってしまった。
もう安心してカラから出てくる事を教えてくれた二人の存在に感謝しながらも、まだ自分はカラを破れない。
耳元で「そのまま何もしないで生きていけ!」という声が聞こえてくる。それは自分の過去からの声だ。
でも現在生きている自分の声をよく聞いてみよう。自分の声がよくわからないのだ。
では自分の守護天使を呼んで、正面に来てもらおう。
守護天使は葉っぱの形をしていた。
守護天使のメッセージを聞いてみた。たくさんメッセージをくれた。「自分の勝手な気持ち・感情で相手を判断してはいけない」「もっと自分の気持ちをよく見なければいけないよ」「勝手な判断で、小田原のみかん山の植物が可哀想だと思わない事。そんなに悲しいんだったら、すぐにまた生えてきてあげよう」。
そのメッセージを聞いても、まだカラを破れない自分がいる。過去の自分が「破るな、破るな、何もせず生きていけ!」と言っている。そんな過去の自分は、もう光となって上に上がってもらうしかない。
胸が苦しい。先ほどからクッションを抱え、胸の中にいる過去の自分を守っている。仰向けで寝転ぶ方が、まだ楽になりそうだった。
胸を開いて過去の自分に出て行ってもらおう。
<もっともっと自分を愛してごらん・・・。>
少しずつ苦しさが消えて行った。
米粒程度の大きさのものが胸に詰っていたような感覚が残っているが、これがずっとカラを破れない自分を作っていた。
すっかり体が軽くなり、今後の出来事・体験にワクワクドキドキする自分がいた。いつも見守ってくれている周りの人達に感謝感謝!
そしてすごい体験に感謝です。
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