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10月24日
先生のヒーリングが始ると、両手が動き出しました。バイオリンを楽しそうに弾いているようです。
時代は明治時代のようです。家では、バイオリンを作っていました。そして楽しく弾きながら町を歩いている時、倒れている人を見つけます。顔を覗き込むと今生で5日前に亡くなった兄嫁の父親のようでした。
手当てをする間もなく男性は亡くなってしまうのですが、住所も名前もわからないこの男性を供養したいと思うのに、どうしたらいいのかと困って立ちつくしているようでした。
先生の声で男性をいつものように光に届けて来ました。
そしてバイオリンを弾いている私はHといい、母と姉と一緒に暮らしていましたが、父の姿はありませんでした。 (注: HさんはMFさんの前世の人)
好きな事をして生活をしていましたが、大変孤独だったようです。人を愛することも知らないまま50才で人生の幕を閉じ、そして光へと帰りました。
不思議な事ですが先生のセッションを受けるようになってから、私は兄弟、祖父母、親族など、私に縁のある人達を私自身の手で光に届けるという事を何度も繰り返しているのです。
天に向かってまっすぐに伸びていく光のドームの中を私とHはゆっくりと螺旋を描いて昇って行き、ある高さまで来ると、そこで先に光に帰った家族や親族、天使達に迎えられ再会を喜んだ後、私はまっすぐに続く光の道を先へ進んでいく姿を見送り、そこから戻るのが常々でしたが、今回は違っていました。
Hの後に続いて一緒に進み、Hその後を見ることになりました。
まっすぐに伸びる光の中をしばらく進んでいくと、道がいくつかに分かれています。Hは少し考えた後、ある入口を選択してゆるい階段を上がっていきました。
そこは、本がたくさんある図書館のような所です。思わず私は「光の世界に行ってまで、本なんか読むなんて・・・」と言うと、先生に「体が無いからもっと自由で自分の思い通りになるのですよ」と聞かされ納得しました。
私はHの未来を見ていました。Hは愛について学ぼうとしています。自分の過去を振り返り、反省、瞑想などを繰り返し愛への理解が深まっていくと、初めは霞んで見えなかった下界の様子も少しづづ見えてくるようになりました。
Hは次第に光の世界と下界を自由に往き来出来るようになり、今世の私の夫の所へ行き何かを伝えようとするのですが、うまく伝わらず、もっと愛を学んで大きな光になって何かを伝えようと努力を重ねているようでした。とても不思議な体験をさせていただきました。
ここまでは昨年10月の体験なのですが、なぜか文章がまとまらずにすっきりしないので、そのままにしていました。
ところが、今年(2004年) 1月15日のセッションで先生に二つ前の過去世に戻るように言われ、そこでまたバイオリンを弾いているHが出てきました。(注: HさんはMFさんの前世の人)
先生にこの前世で学んだ事を聞かれ、『結婚して温かい家庭を築くはずだったのに、私が心を固く閉ざしてしまったために、私に心を寄せてくれていた人(今の夫)にも気づかずに人生が終わってしまった』と言うと、先生が「心を閉ざしてしまった原因を見てみましょう」と言われ、たどって行くと赤ちゃんの時、父親から虐待を受けていた事がわかりました。
親から暴力を受け小さな身体で防ぐことも出来ず、次第に心を閉ざしてしまったようです。
父親は今生の父でした。
私は今世でも赤ちゃんの時、父から暴力を受けていた事を母から聞いた事がありました。
私の肩は小さい頃からかなり前に出ていて大変姿勢が悪く、小学生の時、担任の先生に「子供のくせにこんなに姿勢が悪いなんて!」と言われた事があり、子供心に大変深い傷を受けました。
暴力から逃げるには、背中を丸めるしかなかったのだと思います。
今の父を憎んだ事はなかったけれど、心の深い所で許していなかったのだと改めて感じました。
二つ前の過去世のHが暴力を振るった父を許したことで、私はもっと深い愛というものを学ぶ事が出来た様に思います。
昨年の10月の時はどうしても父親の顔を思い出す事ができなかったけど、やっと私の中で父を許せる時期が来たのだと思いました。
そして体験談の続きが書きたくなって、3か月ぶりにやっと仕上げる事ができました。
Hの未来を思うとき、主人にいったいどんなインスピレーションを与えてくれるのかと思うと、何だかワクワクしてきます。
私も又未来に向かってもっと前進して行けそうです。
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